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症状をどう捉え、治療するか?
(中医学における捉え方)
ポイントは2つあります
 
①中医学独自の考え方について
​②当院と他の鍼灸との違いについて

疾患別解説はこちら疾患別解説

①中医学独自の考え方

当院では病気や症状を中医学の考え方で、

その症状はどういうメカニズムで
起こっているのか?を捉えます。
そして、その原因に対してツボ(経穴)に

「鍼」や「手技」による刺激をする事で、
自己治癒力のスイッチが入り、

身体は自分でバランスを取り戻します。
​その結果、症状が解消する、という事が起きます。

あえて、西洋医学における病名は一旦脇に置き、
中医学ではどう捉えるのか?
それに対して淡々と治療を行っていく事が非常に重要です。


もし、難病と言われるような病名がついていたとしても、それは中医学では全く問題にはなりません。
異なる考え方のものをごちゃ混ぜにしてしまうと、理論そのものが成り立たなくなってしまい
中途半端なものになってしまうからです。



ですから、皆さまも、
どんな病名がついているかに捉われすぎる事なく、西洋医学で難しいものでも、
考え方が変われば、簡単で単純になってしまう事もある。
という事をご理解いただければと思います。

​(もちろん、西洋医学の考え方で対処した方がやりやすいものもありますので、
ケースバイケースです。決して西洋医学を否定するものではありません。)

②当院と他の鍼灸との違い


当院と他の鍼灸との決定的な違いは、

症状を「実証」と「虚証

どちらで考えるのか?
​その考え方の違いです。

他の鍼灸での治療はほとんど

虚証」の考え方で行われています。
が、それでは症状を解消する事ができません。
現代人のほとんどは
虚証」ではなく

実証」だからです。
 

これまでの鍼灸治療の考え方➔「虚証

体の弱い所はエネルギーが不足している
だから機能が発揮できず症状が出る
​    治療:エネルギーを補う

当院の新しい考え方➔「実証

弱いのではなく、

余計なものが体に蓄積し、
 詰まってエネルギーが届かない、

邪魔される
​ 治療:詰まったものを外に排出する、流す


虚証か?実証か?で治療方針が180度反対になります。

実証の人に虚証の治療をしても、

良くならないのです。
原因と治療法はセットなので、

原因を見誤れば、治療も誤ります。


当院では、

現代人の状態に見合った見方をしているので​良い治療効果をあげることが出来ています。

なぜ鍼灸は

効かないと言われてしまうのか?


鍼灸治療は中国から伝わり、

古くから行われてきた歴史があります。


昔は、食べ物を十分に食べられず、

農作業のような肉体労働を毎日して、

車もなく、体を酷使して、

エネルギーが不足して

病気になるのが普通でした。


その為、鍼灸治療でも「虚証」と考え、補う治療をすれば改善していました。

ですが、時代が変わり現代では、飽食の時代で食べ物やお酒を摂り過ぎる、
車や電車に乗るのであまり歩かない、
パソコン仕事や立ち仕事で

ずっと同じ姿勢のままいる、
長時間労働や昼夜逆転の生活。

これでは、体内の巡りが悪くなるのに、どんどんため込んでしまう状態だ、
というのが、おわかり頂けるでしょうか?
これは「実証」の状態になります。

ですが、鍼灸の世界では時代が変わったにもかかわらず、
昔から行われてきた「虚証」の考え方を良くも悪くも引き継いでやられているのです。


鍼灸の専門学校でも、

そのように指導されており、
鍼灸師も皆そのように最初にすりこまれて教育されているので
当然、それが正しいのだ、と思って治療にあたっているのです。

症状の捉え方が間違ってしまえば、

治療も上手くいきません。
これが鍼灸業界全体が抱える大きな問題点です。

鍼灸に行っても、何となく良いような気がするだけで、変わらない。

というのは、この昔の考え方のまま行っている鍼灸院が多いからです。

本来、鍼灸はその場ですぐに変化を起こし、よく効きます。

実証だと、

どのように症状が起こるのか?

①痰湿(たんしつ)

​現代では「老化」という面よりも生活習慣病などに代表されるように「栄養過多」により引き起こされる病気の方が多くなっています。

これまでの不足することが

原因であった時代から、

取り過ぎることが原因となる時代へと

変化しました

 

中医学では食べ過ぎ・飲み過ぎがあると脾胃(消化機能のこと)に負担がかかり、

痰湿(たんしつ)」というものが作られると考えます。

(現代的にいえば、コレステロールや老廃物のようなもの)

そして、この痰湿が増えすぎると、経絡の中に詰まり、さらには臓器を痰湿が覆ってしまい、機能が低下します。

また、詰まった先の方に栄養(気や血)が届けられなくなってしまい、部分的にその部分はエネルギー不足になります。

その部分は機能を十分に発揮することができなくなるので、様々な症状を引き起こします。

重要なのは、全体のエネルギー不足が原因ではなく、​詰まって届けられないのが​原因ということです。

 

現代では、この全身的には栄養過多であるにも関わらず、部分的な栄養不足が起こっている状態が多くの問題を引き起こします。

②ストレスや運動不足

現代人の多くの人が抱えるストレスは、「肝」の働きをスムーズでなくします。

肝は血の巡りに関係している臓器なので、血の巡りが悪くなり、

瘀血(おけつ)」が作られます。

(瘀血:現代でいう血栓のようなもの)

また、パソコン仕事などのじーっと同じ姿勢で動かない、車社会であまり歩かない、などの要因で運動量が減っていることで、血の巡りが悪くなり現代人は「瘀血」ができやすい環境にいます。

 

この「瘀血」も血の通路を塞いだり、臓腑の中で詰まりを起こし、その機能が十分に発揮できなくなります。

  

このように、

痰湿や瘀血の詰まりが原因で、

​現代人のほとんどの症状は

引き起こされています。

疾患別解説
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アンカー 1

・パソコン病

(リウマチ・指の変形・へバーデン結節・手や腕のしびれ・腱鞘炎

肩こり・首・背中・肘・手首・指の痛み・五十肩

飛蚊症・白内障・緑内障・加齢黄斑変性・目の痛み・ドライアイ

眼瞼下垂・眼瞼痙攣・顔面神経麻痺・三叉神経痛・原因不明の歯や歯茎の痛み

頭痛・めまい・不眠症・手の冷え・頭重感 など)

​・腰痛や脚のしびれ、痛み
(腰椎椎間板ヘルニア​・脊柱管狭窄症・坐骨神経痛など)

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